≪ 2017 05   - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 -  2017 07 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


再会

以前「約束」という詩を書きました。
その続編です。





「 再会 」





「ひさしぶり。」
「懐かしいな。」
こうして二人すわると懐かしさに包まれる。


遠い日の記憶

少しの痛みと甘さ

変わらない瞳


「もう会わねぇ。」

「え?」
「もう会わねぇ、って思ってた。」


別れてそんなふうに思ってたやなんて知らんかった。
私の一方的な・・・強引な別れのせい?


「俺、知ってしまったんや。」

何のことかすぐに思いあたった。
「そっか。知ってたん。」



「震えるほど怒りが湧いたわ。」



厳しい言葉とは裏腹に隆一郎の目は優しく笑っていた。

「謝らんでええぞ?」
面白そうな口調でおどけて言う。

「謝らへんよ。」
きっと今私はいじわる顔だ。

「あはは。あかり、お前変わってへんなぁ~。」
隆一郎はひとしきり笑うと、また穏やかに言った。

「もう会わねぇって思ってた。そやのに・・・会えた。」



会えた



そんなひと言が胸の奥をきゅっとさせる。

もう二度と会えないかもしれないと思っていた隆一郎が目の前にいる。



「なぁ。俺のどこが好きやったか覚えてる?」

「カラダ。」

「ぶっ!」

「あはは。冗談じゃなくてほんまやねん。
背ぇの高い隆ちゃんの均整のとれた身体見ていつも見惚れててん。
知らんかったやろぉ。」

「・・・う。知らんかった。」
隆一郎の顔が赤く染まって可愛い。

「あとね。私の鼻のあたまを指でちょいちょいってくすぐるのん。
あれが好きやった。」

「・・・へぇ。」

「あれされると自分が可愛い女の子になったような気ぃして嬉しかってん。」

「俺、可愛いなぁって思た時に鼻のあたま触ってたんやで。」

「そうなん?」
嬉しかった。
鼻のあたまをくすぐられたのはもうずっと前の事だけれど、嬉しかった。

「あかりのどこが好きやったか言おか。」

「ええよ。どーせ気ぃきついとこ、とか言うんやろ。」

「おお。なんでわかるんや。」


目と目を合わせて笑った。
昔みたい。

ううん。あの頃と同じなわけはない。



友情なんてありえない。

愛情ともちがう。

でも、そう。ゆるやかな・・・情。



あかりのこと幸せにするって本気で思ってた頃もあった。

うん。

私は生涯忘れへん。

うん。



向こうの方で葵がヘン顔でこっちに合図を送ってる。
私も隆一郎も、こっちに来てって手をやった。


「おじゃまやと思て。」
「アホか。」
「あんた。ウチらが付き合ってる時、散々邪魔してたやん。」
「お前らが俺を電話で呼び出しとったんやろ?」
「まぁ。そんな時もあったなぁ。」


葵はすぐに行ってしまった。

「知ってる?葵、言ってた。
結婚もいいかもなぁ~って思わせてくれるのが唯一、隆一郎の家庭やて。」

「あいつそんなん言うてたん。」

「あの葵がそんなん言うなんて、なぁ。」

「おう。」
隆一郎はにっこりと笑った。



隆ちゃんの怒りの棘は消えた。

若くて青くて残酷で。
あの時のどうしようもない自分もいつのまにかいなくなった。

それぞれに歩んできた道。
今日いち日だけ、ほんの少しの間だけ再び交わった道。





私の鼻のあたまを指でちょいちょいってくすぐるのん。
あれ、もういっぺんして?



もう会わねぇって思ってた。



そやのに・・・

会えた。






<完>










・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どこかの 誰かにも 私の毎日を読んでもらえたらいいなぁ。
ランキングに参加してみます。
押していただけたら 励みになります。ありがとう。

にほんブログ村 ポエムブログへ



この記事へのコメント

このコメントは管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
鍵コメ様。

> どうしても読みたくて過去へ過去へさかのぼり・・・
詩「約束」 過去にさかのぼり探してくれたん。
やん。めっちゃ嬉しい~ (〒_〒)
時間かかったやろに、ありがとう (*^o^)乂(^-^*)

> 「約束」は初々しいふたりを照らす月。
> 「再会」は二次会か何か、ショットバー?を思わせるような暗い照明?
> なんだかとても対照的で、時間の経過を感じたよ。

ああ。そこまで感じとってくれたこと、ほんま嬉しいわ~( ̄ ・  ̄*)
対照的な光・・・わ。ほんまやなぁ!
書いた本人はまるで気がついてなかったけど(ワハハ)
素敵な解釈、教えてくれてありがとう♪

「約束」は恋愛のはじまり
「再会」は年月を経てからの、終わった恋とのつかの間の再会
(*⌒ー⌒) いつか、この間のことを書きたいな。
その時また読みにきてほしいなぁ。





鍵コメ様。

昨日ね・・・どんだけ驚き、どんだけショックを受けたか (〒_〒)
ダメージが深くて、今日いち日じゅう
頭のどこかにあって離れへんかった~ (〒_〒)

でも、たくさん書いて伝えてくれてありがとう!

了解です。

うん。理解できるよ~。
書き始めた時期のことがわかると、今のこの決断も納得です。
> 感情への終止符
> それ以降、ちょっと考えた
> 相手の状況を・・・
うん。うん。
こんな大切な話を私にしてくれて ありがとう。

ひとつエエ?(笑)
> 「友達に戻ろう」
私は小説詩の中で「友達なんてありえへん」って言ってる。
ウチら真逆のこと言ってるやんか~(*^□^*)アハハ
人それぞれ。いろんな考え方があっておもしろいなぁ♪

鍵コメ様の自分自身の気持ちと
相手を遠くから思う清々しい気持ち

鍵コメ様もそしてその方も
本当の意味で、ちゃんと離れた場所で笑えるといいね。

> PS 鍵コメント
ちょっとぉぉぉ ( ̄* ̄; )e-262
鍵コメのレスってやっぱり難しいわッッ (`□´)
わからんようにわからんように省略したり言葉濁したりしてるうちに
だんだん意味不明な文章になってきてもたやんv-406

でも鍵かけるのもわかるから。

鍵コメ様の最後のひと言「でわまた☆☆」が嬉しかった。
今日、一番嬉しい出来事でした。
こんばんは!

一度別れた人と、再会した事がないですけど
会いたいとは思います。

当時の事を色々と話したいし近況も話したい♪
友達とは違って、お互いの少し深い部分を
知っているので遠慮なく色々話せる気がします。

心のわだかまりがとれたら、一番良いかも
しれませんね。
検索大魔王と異名を取るオレやから
【約束】にたどり着くのは簡単さ♪とググったが
出てこぇへんやんけ・・(T口T)

当時、どないしようもないほどに生じた軋轢も
「年月」っちゅう波動砲並のアイテムが
こんな風に笑い合えるような仲に変化させるってこと、
ワイにもあったで。

あったかな。

あったよな・・・。


無いわ(T口T)


何の映画のセリフやったか忘れたんやけど

愛情が友情に変化するときは
双方がめっさ幸福であるとき。

ってのを思い出したです。

どちらか片方が旧態依然とした状態であるならば
この法則、成り立たぬ・・という事かのう。

いずれにしろ。



フラれ続けのオレには適用されずって事だのっ♪♪♪♪♪
(ほっとけ)

これ読んでてなんか昔の恋思い出したわ~
再会ねー・・
うちは絶対会いたくないもん
だって付き合った人ふってるのうちやからね(笑
さすがに・・会いにくいな

こうゆう雰囲気・・なんやいいよな
うわあかんわ
あまりに綺麗すぎてコメが書きにくい・・・。
でもこうゆうの好きやで♪

P.S.
うちののみんのコメ返とかにも癒されてるで
笑わしてくれたり 感動させてくれたり
まぁたま~にひどい時あるけど むっちゃうれしいわ
ののみんの詩でも読んで癒されよっと♪
ののみさん、

もし、18~23の頃付き合ってた彼女と再会したら…。
考えるとミゾオチあたりが、う~ってなります。
いま家庭あるんかな・・・?
子供いるんかな?似てるんかな?幸せなんかな?
「私の鼻のあたまを」ボクの場合は頭をナデナデだった。

会えん…家庭が崩壊しそう。

会ってみたい。
んや、会ったら戻る、昔に、スイッチが入る。

涙が出る
私なら、元彼には、合いたくないですね
その時に精一杯愛した人なら恋愛が
終わると同時力尽きてしまいますから
何年かたっても、無理ですね、
ただ幸せを願うのみです。
暁森 窓幻 さん。

> 再会した事がないですけど > 会いたいとは思います。
えええっ( ̄□ ̄;)!! 男性は会いたいと思うもんなんですか。
いや・・・性別は関係ないか。
私は思わないです * ̄0 ̄)ノ

> 少し深い部分を知っているので遠慮なく色々話せる気が。
コメントを読んでいるうちに暁森 窓幻さんが相手なら
再会もできそうな気がしてきました。
すごく爽やかに前向きにいたわり合える関係を想像しちゃったわ♪

> 心のわだかまりがとれたら、一番良いかもしれませんね。
そうそう。それやんね~。この詩の中の二人は心の中で
くすぶっていたわだかまりもコントロールできるくらい年月をかけたというか・・・
( 年をとったとも言う (笑)
火侍狼どの。

> 検索大魔王と異名を取るオレやから
( -""-;) その名前からしてめっちゃ怪しげな詐欺師みたいや。
カテゴリー「恋」を押してさかのぼると「約束」が出てくるねん。
健作大魔王さん、「約束」読んでみてねe-414

> 「年月」っちゅう波動砲並のアイテムが
> こんな風に笑い合えるような仲に変化させる

うんうん。全てその「年月」やんね。きっと。
自分自身たいして進んでいないように見えて、足踏み状態に思えても
その歳月に成した変化がもたらすものは思いがけず大きかったり。

> 何の映画のセリフやったか忘れたんやけど
おお(*^o^)乂(^-^*) 珍しく私と同レベルな記憶力の域やん~♪
あっ。料理に関してはいつもウチら同レベルか、火侍狼が私よりアレやねe-414

> 愛情が友情に変化するときは 双方がめっさ幸福であるとき。
・・・その映画、見てみたい!
こんな時に限って記憶が曖昧やなんて v-17e-262

最近フられキャラな火侍狼やなぁ (*^m^*)





竜希ちゃん。

> うちは絶対会いたくないもん
アハハ(*^□^*) ふったから会いにくいのん?
・・・って竜希ちゃん、どんなふり方したんや・・・ ( ̄* ̄; )

> うわあかんわ
> あまりに綺麗すぎてコメが書きにくい・・・。

ホホホ ( ̄▽+ ̄*) キレイすぎたかしらe-420
『小指』の時は官能チックすぎてコメしづらいとよく言われたわv-406

> P.S.
私のレスを喜んでくれるのん?
いや~んe-415めっちゃ嬉しい(〒_〒)じわ~ん
・・・て ちょっとちょっと竜希はん v-17v-17v-17
『ひどい時もある』って何 ( ̄* ̄; )
竜希ちゃんも私への上げ下げ、かなりヒドイで?





yumepapaさん。

遠い遠いもうひとつの夢の中では・・・
その頃のふたりが見つめあって笑ってる・・・

> う~ってなります。
あっ。新しい意見ですね♪他の人とはちょっと違う・・・(*⌒ー⌒)
なんだかyumepapaさんのひたむきな一面を垣間見れたような錯覚に。

> 「私の鼻のあたまを」ボクの場合は頭をナデナデだった。
頭なでなでですかe-415
それは女の子を優しい気持ちにさせる・・・
彼だけがつかえるという一番の魔法です。

> んや、会ったら戻る、昔に、スイッチが入る。
> 涙が出る

うん。入るやんね。
> スイッチが入る。
あの時の恋・・・スイッチを消してるだけなん?
や。ほんま、そうかも。yumepapaさんの言う通りかも。

yumepapaさ~ん。yumepapaさんのコメントを読んでいると
彼が夢の中で、詩的な世界の中で
そんなふうに私に言ってくれているような感覚になりました。
(勝手にゴメンe-320)





夜叉姫様。

> 私なら、元彼には、合いたくないですね
> その時に精一杯愛した人なら恋愛が
> 終わると同時力尽きてしまいますから

興味深いなぁ。
夜叉姫、竜希ちゃん、私 共に会いたくないと言い
窓幻さんyumepapaさん 共に会ってみたいと言い
でもそれぞれの会いたい会いたくない理由は全然違う。
火侍狼はどっちなんやろ。

> ただ幸せを願うのみです。
夜叉姫の愛情、優しさ、母性には時々ぼぉ~っとなる。
そのどれも私には全く無いものやから。(この前のお返しや♪)
ワシか!そうか。知りたいか!
わっはっはっは。

そうやな、甘いものが好きやな☆
火侍楼どの。

あんe-414甘いものがええのん?じゃ送るねe-266

・・・とでも言うと思ったら大間違いやッ (-_-メ e-262
この記事へコメントする















 ののみ

Author: ののみ

日々のこと
過去のこと

今日の私
あの頃の私

ゆっくりと綴っていきます

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。