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小説「小指」の記事一覧

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si - 小指

「 si - 小指 」





めくるめく、とか

堕ちる、とか

熱情、とか


あなたに教えてもらった官能と感情


深い瞳

強い意思を秘めた
黒い瞳は

深く

深く



You are my dream boy.



彼が私を見つめてくれている
きっとこれが最後やね


優しい目


笑ってるん?
泣いてるん?

私は
泣きそうやよ


それでも私はにっこり笑うわ



ゆっくりと

ゆっくりと

彼が手の甲を

顔に近づける




si

小指に

唇が触れる




キス




最後のキスは

小指に


それは

永遠の約束 - si




涙が出そう




なぁ

知ってる?
どれだけドキドキしたか

知ってる?
その瞳に見つめられたら私の時間が止まることを

知ってる?
あなたがくれるキャンディはとろける砂糖菓子のよう

知ってる?
あなたが私に突き刺したのは白銀色の抜けない棘



胸の高鳴り

頬の紅潮

恋心の震え

あなたを求める掌も唇も心も



私は

あなたのものだった



小指をあげる

だから忘れないで











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pinkie ring

「 pinkie ring 」




あなたの車
あなたを見つけたとき


わかった


こんなにも私は
あなたに会いたかったんやなぁって

私を待っていてくれることが
今さらながら嬉しくって

わがままもいじわるも
ぽろぽろとはがれてゆくよう


『ああっ。もうっ!』
ってきつく抱きしめてくれたから驚いて

『かわいい。』
の声に何かが変わってゆくのを感じる


腕の中から見上げたら

目と目があって
心と心を結んだ感じ


『 なぁに?

 あまあま…

 今日は甘々モードなんやね。

 じゃあ私もついていく。連れてって。』


大好きな人に
可愛いって言ってもらえるなんて
なんて嬉しい


『 あかん。

 いつもみたいなのは。

 色っぽい気持ちに火がついてしまうもん。』


だから
おでこに
優しいキス

そして
官能を
封じ込めるように
くちびるに可愛いキス


リボンほどいて
ピンキーリング触れ合って

心と心結んで
手と手繋いだなら

走らせよう

どこに行こっか
潮風をうけに行く

それとも

青空にいちばん近い
あの山の遊園地まで

どこへでも

あなたとなら

あなただから












以前描いた小説『小指』の第21話。
本当は冬の夜の海にいた和也と瞳。

潮風なんて爽やかなものではなく
ビュウビュウと全てを吹き飛ばしそうな厳寒の海からの風。

青空ではなく
寒さに冷たく冴えわたった夜空。

でも瞳の、私の心の中はこの詩のよう。


恋して
恋されて
ぴたりと心と心ががあわさったとき

こんなにも
素直にかえってゆける。
どこへでもゆけそうになる・・・。





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小指 最終話 「小指」

こんな恋はもうない。

悪魔のように甘く切ない恋。

それは

彼の愛が切なく、孤独に囚われていたから。



和也と私の恋物語です。





「小指」





最終話 「小指」





気づかなかった


そんな日々は
永遠には続かなくて

永遠に気づかず
すごせるわけもなくて


ふたりして騙し合ってたん?

ううん・・・ちがう
好きでいてほしくて一生懸命やった

恋してたから。








彼といるとフワフワと夢のようだった。

彼に見つめられるととろけそうだった。

彼は私を女の子にもしたし、女にもした。

彼のそばで私はいつもときめいていた。


こんな恋はもうない。


悪魔のように甘く切ない恋だった。

それは

彼の愛が切なく、孤独に囚われていたから。







異端のものを排除しようとし、異質のものを無視しようとする目。
それでいて好奇の目で静かにあざ笑う口。

時に彼は闇の中
見えないその目と口に全身をさらされ、どうやり過ごしたのか。

友人にも打ち明けられず
愛した女性にも告白できず

深く青い海で
彼は
何を思っていたんやろう。

眼光鋭いあの瞳は
孤独の中
深い海の中
研ぎ澄まされていったのか。






私は一人前の女性のつもりでいたけれど、違った。
あまりにも知らなさすぎた。

私にもう少し包容力があったなら

私にもう少し物事を深く両面から考える力があったなら

もう少し違っていたんだろうか。


私は何度も何度も、あの日に帰り、自問する。

いく度、問いかけてもまだ答えなど出ない。






ただひとつわかったこと。


それは


あのたった一度の・・・
宝石を刻んだ彼との最後の夜が
私の中にもまた

「闇」、を

刻んでしまったということ。




この闇は誰も知らない。

この闇は誰にも知られない。




私はこの闇を一生そっとしまって抱き続ける。




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1年が過ぎた。
私はインテリア・コーディネイターの試験に合格した。
「おめでとう。」と肩をポンとたたいた和也。
もう、私の髪が彼の細い指に絡まることはない。

その後すぐ神戸の方に新しく支店ができ
所長と彼が異動する事になった。



送別会の日。



彼の小指には
あのピンキーリングがあった。



私はどれだけ嬉しかったやろ。



彼が離れた席から私を見つめてくれている。
きっとこれが最後やね。



優しい目。



笑っているん?
泣いているん?

私は
泣きそうやよ。



それでも私は和也ににっこり笑いかけた。



ゆっくりと

ゆっくりと

彼が手の甲を

顔に近づける。





小指に

ピンキーリングに

唇が触れる。





キス。





手の甲で口を拭ったのかもしれない。



私には、キスしたかのように見えた。



最後のキス







涙が出そう。







ねぇ。

知ってる?
どれだけドキドキしたか。

知ってる?
その瞳に見つめられたら私の時間が止まること。

知ってる?
あなたがくれるキャンディはとろける砂糖菓子のよう。

知ってる?
あなたが私に刺した針は白銀色の抜けない棘。


胸の高鳴り

頬の紅潮

恋心の震え

あなたを求める掌も唇も心も

私は、あなたのものだった



小指をあげる

だから忘れないで



からめた髪も
結んだ約束も

全部 あなたのもの

唇にふくんだめまいも
揃えたピンキーリングも

二度と 誰ともしない



小指をあげる

あなたが望んだ通り

永遠に
はずしたりしないわ

あんな
愛は二度とないもの

小指を
欲しがるひとなんて

全てを
求めて
全てを
くれたなんて





< 完 >












小指 vol. 32 「烙印」

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小指 vol. 31 「月のしずく」

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 ののみ

Author: ののみ

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